妊娠中に体内の水分が不足すると、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるって知ってました?
そのため、妊娠したら積極的に水分補給することが大切なんです。
ただし、何でも飲んでよいというわけではなくて、妊婦さんが飲むべき飲み物には十分な配慮が必要です。
ここでは、妊婦さんにとって水分補給がどれほど重要か、避けるべき飲み物とおすすめの飲み物について詳しく紹介します。
妊娠中に飲むのはNGな飲み物は?
お腹の赤ちゃんへの影響がある、次のような飲み物は妊娠中は控えてくださいね。
- カフェイン入り飲料
妊婦さんはカフェイン入りの飲み物、例えばコーヒーや紅茶を摂取するのは避けるべき。
カフェインは鉄分の吸収を妨げる可能性があるため、ノンカフェインの選択が良いでしょう。
特にお茶関係は、カフェインが含まれるものが多いので注意してください。 - アルコール飲料
アルコールは赤ちゃんの身体や脳に影響を及ぼす可能性があります。
どうしても飲みたい場合は、ノンアルコールのビールなどで我慢しましょう。 - 糖分を多く含む飲料
妊娠中は糖分を多く含む飲み物、例えばジュースやコーラは控えた方が良いです。
特に人工甘味料を含む飲み物は、急激な高血糖を引き起こす可能性があります。
また、体重の増加にも気を付けたい時期なので糖分の取り過ぎには注意が必要です。 - 栄養ドリンク
妊娠中は疲れやすくなることもあるため、栄養ドリンクを摂取する人もいます。
ただし、成分を確認してください。
カフェインやアルコールを含む場合は避けましょう。 - 甘酒
甘酒は健康に良いからと日常的に飲む方も多いですが、妊娠中は避けた方がベター。
酒粕甘酒にはアルコールが含まれ、米麹甘酒には多くの糖分が含まれています。
糖分の摂取量に気をつけ、飲みすぎないようにしましょう。
これ以外にも、あまり冷たい飲み物をガブガブ飲んでしまうのは
体を冷やすこともあるので、できれば温かい飲み物を取る方がいいですね。
妊娠中の妊婦さんにおすすめの飲み物は?
カフェインやアルコール、糖分など気を付けないといけないことが多い妊婦さんにおすすめの飲み物は次のようなものです。
牛乳
妊婦さんの健康にはカルシウムが必要です。
牛乳には赤ちゃんの骨や歯を形成するのに必要なカルシウムが多く含まれているのでお勧めです。
カルシウムは妊婦さんが特に意識して摂取したい栄養素の一つです。
日頃から牛乳を飲むよう心がけましょう。
もし、「牛乳が苦手」という場合は、料理に使用する方法もおすすめです。
牛乳を使った料理は「シチュー」「グラタン」など多様で、摂取方法に工夫を凝らすことができます。
ハーブティー
妊娠中にはノンカフェインのハーブティーが人気です。
ハーブティーにはさまざまな種類がありますが、その中でもおすすめなのはジンジャーティー(しょうが湯)です。
しょうがには身体を温めて血流を良くする働きがあるので、冷え性で悩んでいる妊婦さんに特におすすめです。
ただし、飲みすぎには注意が必要です。
また、ハーブティーの中には妊婦さんには向かない種類もあります。
たとえば、リラックス効果のあるカモミールや、便秘に効果があると言われているセンナの他、ラズベリー、マテ、マリーゴールドなども禁忌となるので注意してください。
ハーブ専門店では、マタニティブレンドという名前で妊婦さん向けのブレンドも売られているので、そういったものを選ぶのもいいでしょう。
またハーブティーを選ぶ際には、担当医に相談することをお勧めします。
ルイボスティー
ルイボスティーはカフェインを含まないため、妊娠中でも安心して飲むことができます。
さらに、ルイボスティーには“SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)”と呼ばれる抗酸化成分(酵素)が含まれています。美肌やアンチエイジング効果があるだけでなく、冷えや便秘解消など、さまざまな効果が期待できます。
妊娠中は黄体ホルモンの分泌が維持されるため、肌荒れや便秘などのトラブルが引き起こされやすくなります。
そのため、ルイボスティーは肌荒れや便秘で悩んでいる妊婦さんに特におすすめです。
ただし、過剰摂取は胎児の血管の一部が狭まったり閉じたりする「動脈管早期収縮」を引き起こす可能性があるため、飲み過ぎには注意しましょう。
麦茶
暑い夏の時期によく飲まれる麦茶は、カフェインが含まれていないため妊娠中も安心して飲むことができます。
ただし、注意が必要な点があります。
妊娠中は身体の冷えに注意しなければならないため、冷たい飲み物は避けた方が良いです。
妊娠中は赤ちゃんが大きくなるにつれてお腹が突き出る体勢になり、骨盤周辺の筋肉が硬くなり血流が悪くなると言われています。
血流が悪くなると身体の冷えにつながり、腰痛や便秘、足のむくみなどのトラブルを引き起こす可能性があります。
そのようなトラブルを予防するためにも、麦茶は常温か温かい状態で飲むようにしましょう。
タンポポ茶
タンポポ茶はカフェインを含まず、妊娠中でも安心して飲むことができます。
さらに、タンポポ茶には冷や症や便秘の改善効果があり、ホルモンバランスを整える働きもあります。また、毛細血管を広げる効果もあるため、子宮への血液循環を良くする助けにもなります。
独特の風味があるため、好みは分かれますが、一度試してみるとよいですよ。
ノンカフェインのコーヒー
コーヒーが飲みたいときには、ノンカフェインのものを選びましょう。
ノンカフェインのコーヒーであれば、カフェインを気にせず飲むことができます。
「デカフェ」という名前で売られているものはノンカフェインですので、探してみましょう。
ただし、過剰な摂取は避けるようにしてください。
炭酸水
つわりの症状がひどい時には、炭酸水が役立ちます。
炭酸水はさっぱりとした口当たりで、つわりの緩和に寄与することがあります。
水分摂取が難しい状態でも、「炭酸水なら飲める」という場合は積極的に利用してみましょう。
ただし、糖分が多く含まれているものもあるため、妊婦の方が炭酸水を選ぶ際には無糖のものを選ぶと良いですね。
野菜ジュース
つわりが酷くて食事が摂りにくい場合には、野菜ジュースがおすすめです。
手軽に栄養補給ができ、食べることが難しい方にも適しています。
ただし、市販の野菜ジュースには多くの糖分や塩分が含まれているものがありますので、過度な摂取は避け、ミキサーなどで作る自家製の野菜ジュースを飲むことをお勧めします。
水
水は妊婦さんの水分補給に最適です。
カフェインや糖分が一切含まれていないため、安心して飲めます。
ただし、冷たい水を摂ると体温を下げることがあるので、常温か白湯を選んで飲むことをおすすめします。
妊婦さんにおすすめの飲み物を紹介しました。
飲むものが無い!と悩んでいる妊婦さんも多いですが、実は結構飲めるものがあることがわかりますね。
妊娠中の水分補給はとても大切なので、しっかりと摂っていきたいですね。