妊娠すると便秘になる人が多いです。
もともと女性は便秘気味だったりするんですが、妊娠中はさらに悪化したり、普段は快調だったのに、妊娠と同時に便秘になる人もいます。
腹痛を伴ったりするので、不安もありますよね。
便秘の際の赤ちゃんの影響なども合わせてどうしていけばいいのか、考えていきましょう。
便秘でいきむ・きばると赤ちゃんが出そうという不安
カオリンの知り合いで、妊娠して便秘になったプレママさんが
「トイレに行ってきばると、赤ちゃんが出てきちゃうんじゃないかと不安になって、きばれない。」
と言ってるんですね。
これ、同じ悩みを抱えている人、結構多いんではないでしょうか。
妊娠初期～中期の場合は、子宮口もまだシッカリと閉じている状態なので、トイレできばる程度の力が入っても、問題ありません。
どちらかというと、下痢が続く方が流産の危険性が高いくらいです。
安心して排便してくださいｗ
ただ、妊娠後期で産む寸前になると子宮口がゆるくなってくるので、あまり力一杯いきむのは少々注意が必要ですが、子宮口が開いていないなら、問題ないでしょう。
また、切迫早産気味の場合も、あまりいきまない方が良いとされています。
それ以外の場合は、普通にいきんだりきばったりする分には、赤ちゃんへの影響はほとんど無いと思っていて大丈夫です。
妊娠中、市販の便秘薬に頼っても大丈夫？
便秘がひどいと腹痛になったり、体が重くてだるくなるなど、体調に影響出ますよね。
普通の体なら、便秘薬を飲むのが手っ取り早いですが、妊娠中に薬を飲むのは心配です。
市販の便秘薬の中には、下剤のように効き目はあっても、体に負担をかける物が多いので、注意が必要だったりします。
では、妊娠中に飲める便秘薬って無いのでしょうか。
オリゴ糖
オリゴ糖が便秘を解消するメカニズムは、お腹の中、腸内環境を整えるからとされています。オリゴ糖はお薬ではなく、自然由来の成分ですので、妊娠中でも摂ることができます。
消化酵素に影響を受けず腸まで届く上、腸内の善玉菌のエサになることで、善玉菌の働きを活性化するのです。
また、体内の毒素や不要なものを排出する効果もあります。
ただし、オリゴ糖にもいろいろ種類があって、消化されてしまうものもあります。
便秘解消のために摂るなら、難消化性オリゴ糖という種類のオリゴ糖を選んで下さい。
酸化マグネシウム
酸化マグネシウムは、便秘の子供などにも便秘薬として処方される成分です。
便を柔らかくし、胃の粘膜の保護をする作業があります。
カオリンの娘が５歳くらいの時、慢性的な便秘になったことがあるのですが、小児科の先生に処方されたのは、この酸化マグネシウムでした。
小さな子供は市販の便秘薬が飲めないので、様子を見ながら少しずつこの酸化マグネシウムを飲ませました。
１週間くらいで、だいぶ改善されましたよ。
産婦人科で便秘のお薬を処方される際も、この酸化マグネシウムを処方されることが多いようです。
便秘に効果のある食べ物は？
お薬に頼るほどではない場合、食べ物で便秘を解消する事も可能です。
便秘には
・繊維質の多い物
・水分が多い物
・発酵食品
など、腸内環境を整えてスムーズな排便を助ける食べ物を摂るといいですね。
食物繊維を摂る
繊維質の多い物と言っても、食物繊維には「水溶性」「不溶性」の２種類があるので、自分のタイプに応じて食べましょう。
便が硬いタイプの方は「水溶性」：りんご、にんじん、こんにゃく、海藻類など
量が少なく出にくい方は「不溶性」：大豆、ごぼう、芋類、きのこ類など
水分を摂る
妊娠初期はつわりなどの影響で、水分不足になることが多いです。水分が不足すると便秘になりやすくなるので、注意が必要です。
また、つわりで吐く際も、お腹の中に水分がなければかなりキツイです。（経験済み
なので、意識して水分を摂るようにしてください。
発酵食品を摂る
発酵食品は、腸内環境を整えるのに効果を発揮します。納豆やお漬物などを摂るようにするといいですね。
また、お味噌や醤油などの調味料も発酵食品です。
妊婦さんの食事には和食がいいとされているのは、この辺を踏まえた部分もあるのかもしれませんね。
ただし塩分の取りすぎはNGなので、調整しながら摂るようにしましょう。
妊娠中の便秘は産婦人科で相談するのが一番。
妊娠中というは、とにかく普段とかなり違うので、自己判断で市販薬などを飲むのは危険です。
オリゴ糖や酸化マグネシウムが、便秘に効果があるとわかっていたとしても、市販されているものを勝手に飲むのはやめておいた方がいいです。
一旦、産婦人科で飲んでいいかどうか相談したうえで、摂取するようにしましょう。
また妊婦さんは便秘が多いので、産婦人科で相談すれば、身体の状況などを診た上で、適正なお薬を出してもらえるはずです。
便秘気味だな。と思ったら、早めにお医者さんに相談して、腸内環境を整える工夫をしていきましょう！
